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枕草子 原文全集「いみじう心づきなきもの」

著者名: 古典愛好家
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いみじう心づきなきもの

いみじう心づきなきもの。

祭、禊(みそぎ)など、すべて男のもの見るに、ただひとり乗りて見るこそあれ。

いかなる心にかあらむ。

やむごとなからずとも、わかき男などのゆかしがるをも、ひき乗せよかし。

すきかげにただひとりただよひて、心ひとつにまもりゐたらむよ。

いかばかり心せばく、けにくきならむとぞおぼゆる。

ものへいき、寺へもまうづる日の雨。

つかふ人などの、

「我をばおぼさず、なにがしこそ、ただいまの時の人」


などいふを、ほの聞きたる。

人よりはすこしにくしと思ふ人の、おしはかりごとうちし、すずろなるものうらみし、わがかしこなる。
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・枕草子 原文全集「いみじう心づきなきもの」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 上」 新潮社
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館

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