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枕草子 原文全集「あさましきもの」

著者名: 古典愛好家
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あさましきもの

あさましきもの。刺櫛(さしぐし)すりてみがくほどに、ものにつきさへて折りたる心地。

車のうちかへりたる。

さるおほのかなるものは、所せくやあらむと思ひしに、ただ夢の心地してあさましうあへなし。


人のためにはづかしうあしきことを、つつみもなくいひゐたる。

かならず来(き)なむと思ふ人を、夜一夜おきあかし待ちて、暁がたに、いささかうち忘れて寝入りにけるに、烏のいとちかくかかとなくに、うち見上げたれば、昼になりにける、いみじうあさまし。


見すまじき人に、外へ持ていく文見せたる。むげにしらず見ぬことを、人のさしむかひて、あらがはすべくもあらずいひたる。

物うちこぼしたる心地、いとあさまし。



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・枕草子 原文全集「あさましきもの」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 上」 新潮社
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店

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