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枕草子 原文全集「細殿に人あまたゐて」

著者名: 古典愛好家
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細殿に人あまたゐて

細殿(ほそどの)に人あまたゐて、やすからずものなど言ふに、きよげなる男・小舎人童(ことねりわらは)など、よきつつみ袋などに、衣どもつつみて、指貫(さしぬき)のくくりなどぞ見えたる。

弓・矢・楯(たて)など持てありくに、

「たがぞ」

と問へば、ついゐて、

「なにがし殿の」

とて行くものは良し。

けしきばみ、やさしがりて、

「しらず」

とも言ひ、ものも言はでもいぬるものは、いみじうにくし。
                          
                          
                      
  
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・枕草子 原文全集「細殿に人あまたゐて」

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萩谷朴 1977年「新潮日本古典集成 枕草子 上」 新潮社
渡辺実 1991年「新日本古典文学大系 枕草子・方丈記」岩波書店
松尾聰,永井和子 1989年「完訳 日本の古典 枕草子」小学館

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