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『夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ』現代語訳と解説・品詞分解

著者名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、万葉集で詠まれている「夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ」という歌について説明していきます。

原文

夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ

現代語訳(口語訳)

夏の野の茂みに咲いている姫百合が誰にも知られないように、相手に知られていない私の恋は、苦しく切ないものです。

解説・鑑賞のしかた

ひっそりと咲く百合に、好きという気持ちを相手に知られることなくひっそりと思い続ける自分の姿を照らし合わせている恋の歌です。

単語


知らえぬ「え」は上代の助動詞「ゆ」の未然形
知らえぬ恋相手に知られていない恋心
夏の野の繁みに咲ける姫百合のここまでが序詞


品詞分解

※名詞は省略してあります。


(格助詞)

(格助詞)
繁み
(格助詞)
咲け(カ行四段活用・命令形)
(存続の助動詞・連体形)
姫百合
(格助詞)
知ら(ラ行四段活用・未然形)
(受身の助動詞・未然形)
(打消の助動詞・連体形)

(係助詞)
苦しき(形容詞・シク活用・連体形)
もの



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『教科書 国語総合』 筑摩書房
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店

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