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『きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣片敷きひとりかも寝む』現代語訳と解説・品詞分解

著者名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、新古今和歌集で詠まれている「きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣片敷きひとりかも寝む」という歌について説明していきます。

原文

きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣片敷きひとりかも寝む

現代語訳(口語訳)

こおろぎの泣いている、霜の降りる寒々とした夜のむしろに、自分の衣だけを敷いて私は一人で寝るのだろうか。

解説・鑑賞のしかた

衣片敷きとは、1人で寝ることを指します。恋人と寝るときは、互いの衣を敷き交わして寝る習慣がありました。「衣片敷き=衣を交わす人がいない=独り身」という解釈です。そして霜の降りる寒い夜、こおろぎの鳴き声に独り身のさびしさを感じるという嘆きを詠んだ歌です。

単語


きりぎりすこおろぎのこと。秋の季節に、人の悲しみをかきたてるものとして用いられた
さむしろ「寒い」と「狭いむしろ」をかけた掛詞


品詞分解

※名詞は省略してあります。

きりぎりす
鳴く(カ行四段活用・連体形)
(間接助詞)
霜夜
(格助詞)
さむしろ
(格助詞)

片敷き(カ行四段活用・連用形)
ひとり
(係助詞)
(係助詞)
(ナ行下二段活用・未然形)
(推量の助動詞・連体形)

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佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 精選国語総合』 大修館書店

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