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防人歌『韓衣裾に取りつき泣く子らを置きてそ来ぬや母なしにして』現代語訳と解説・品詞分解

著者名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、万葉集で詠まれている「韓衣裾に取りつき泣く子らを置きてそ来ぬや母なしにして」という歌について説明していきます。

原文

韓衣裾に取りつき泣く子ら置きてそ来ぬや母なしにして

現代語訳(口語訳)

すそにしがみつくいて泣く子どもを置いてきてしまったなぁ。母親も(死んでしまって)いないのに。

解説・鑑賞のしかた

この歌は防人歌と言われるものです。防人(さきもり)とは、飛鳥時代から平安時代の間に課せられていた税の1つで、北九州の警護を担当する仕事でした。この時代は税金とはいっても、お金ではなく布などの現物や労働で納めていました。詳しくは日本史の授業で学習すると思います。

北九州までの移動にかかるお金は自分で負担しなければなりませんし、防人として働いていてもそのほかの税が免除されることはなく、勤務中に死んで帰ってこれないことも多々ありました。

これは、防人に行くお父さんが、「泣いてすがる子どもを、母親も死んでしまってもういないのに国に置きざりにしてきてしまった」と子どものことを思って詠んだ歌です。

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佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 高等学校 国語総合 古典編』 三省堂

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