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9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

『見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮』 現代語訳と品詞分解・文法解説

著者名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、新古今和歌集で詠まれている「見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮」という歌について説明していきます。藤原定家が詠んだ歌です。

原文

見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮

現代語訳・解釈

見渡してみると、春の美しい花も、秋の紅葉もここにはないなぁ。海辺の苫ぶきの粗末な小屋のあたりの秋の夕暮れなことよ。

単語


花も紅葉も花は春を、紅葉は秋を連想させる代表的な名詞


解説・鑑賞のしかた

花も紅葉もないと述べていますが、花や紅葉という言葉をあえて一度使うことによって、まず読者に華やかなイメージをうえつけています。その効果によって、後に続く「浦の苫屋の秋の夕暮」という言葉から受ける寂しさをよりいっそう強く感じますね。

品詞分解

※名詞は省略してあります。

見渡せ(サ行四段活用・已然形)
(接続助詞)

(係助詞)
紅葉
(係助詞)
なかり(形容詞ク活用・連用形)
けり(詠嘆を表す助動詞の終止形)

(格助詞)
苫屋
(格助詞)

(格助詞)
夕暮

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『教科書 高等学校国語 国語総合』 東京書籍
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書 国語総合 古文編』 教育出版

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