新規登録 ログイン

10_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

『旅夜書懐(旅夜懐ひを書す)』 杜甫 書き下し文・現代語訳(口語訳)と文法解説

著者名: 走るメロス
Text_level_1
マイリストに追加
はじめに

ここでは、中国の詩人、杜甫が詠んだ漢詩「旅夜書懐」の原文(白文)、書き下し文、現代語訳・口語訳、文法解説(五言律詩/押韻/対句など)を記しています。


白文(原文)

※左から右に読んでください

細 草 微 風 岸
危 檣 独 夜 舟
星 垂 平 野 闊
月 湧 大 江 流
名 豈 文 章 著
官 応 老 病 休
飄 飄 何 所 似
天 地 一 沙 鷗

書き下し文

細 草 微 風
細草微風の岸

(※1)危 檣 独 夜 舟
危檣(きしょう) 独夜(どくや)の舟

(※2)星 垂 平 野 闊
星垂れて平野闊(ひろ)く

月 湧 (※3)大 江
月湧いて大江(たいこう)流る
(※別解釈:湧いて⇒湧きて)

(※ⅰ)豈 文 章 著
名は豈(あ)に文章もて著(あらわ)れんや
(※別解釈:文章もて⇒文章にて)

官 応 老 病 休
官は応に老病にて休(や)むべし

(※4)飄 飄 何 所 似
飄飄(ひょうひょう) 何の似る所ぞ
(※別解釈:似る⇒似たる)

天 地 一 (※5)沙 鷗
天地の一沙鷗(いちさおう)

現代語訳

細草微風の岸
か細い草が、かすかな風にたなびいている岸辺で

危檣独夜の舟
高い帆柱のもとで、一人で過ごす夜の舟

星垂れて平野闊く
星は地に垂れ下がるように輝き、平野は広々としている

月湧いて大江流る
月は水面に湧き出たように映り、長江は(月をその映しながら)流れている

名は豈に文章もて著れんや
人の名声は、どうしてその人が書いた物によって立つものだろうか、いや違う

官は応に老病にて休むべし
官職は、年老いて病気がちになればきっと辞するだろう

飄飄何の似る所ぞ
風の吹くままにさすらう私は何に似ているのだろうか

天地の一沙鷗
それは天地の間を飛ぶ、砂場にいる一羽のカモメのようだ

単語・解説

(※1)危檣高い帆柱
(※2)星垂星が地に垂れ下がる
(※3)大江長江(または揚子江)
(※4)飄飄さまよう様
(※5)沙鷗砂場にいるかもめ


次ページ:文法解説(五言律詩/押韻/対句)とテストに出題されそうな問題

1ページへ戻る
前のページを読む
1/2
次のページを読む

Related_title
もっと見る 


Keyword_title

Reference_title
鎌田正、米山寅太郎 著 2011 『新漢語林 第二版』大修館書店
『教科書 国語総合』 教育出版

この科目でよく読まれている関連書籍

このテキストを評価してください。

※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。

 

テキストの詳細
 閲覧数 44,579 pt 
 役に立った数 50 pt 
 う〜ん数 7 pt 
 マイリスト数 0 pt 

知りたいことを検索!

まとめ
このテキストのまとめは存在しません。