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9_80 文章の読み解き / 文章の読み解き

古今和歌集 『秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる』 現代語訳と解説

著者名: 走るメロス
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はじめに

ここでは、古今和歌集で詠まれている「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」について説明していきます。この歌は、 藤原敏行によって詠まれたものです。特にこっているところはなく、ストレートに自分の気持ちを表したシンプルな歌です。暑い夏の中に、秋らしい風を感じることは現代でもよくあることですが、そこを感じながら読んでみましょう。

原文

秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風のおとにぞおどろかれぬる

現代語訳(口語訳)

秋が来たことは、はっきりと目にはみえないけれど、風の音で秋の到来をはっと気づきました。

単語


秋来ぬと「ぬ」は完了の助動詞です。完了の助動詞は活用後の連用形につきます。よって「来」は「き」と読みます。もし「こ」と読むと、「ぬ」は打ち消しの助動詞となるために、「秋がこない」という現代語訳になってしまいます。
さやかなりはっきりと
おどろくはっと気づく


品詞分解

※名詞は省略してあります。

カ行変格活用・連用形
完了の助動詞・終止形
格助詞
格助詞
係助詞
さやかに形容動詞・ナリ活用・連用形
見えヤ行下二段活用・未然形
打消の助動詞・已然形
ども接続助詞
格助詞
格助詞
係助詞
おどろかカ行四段活用・未然形
自の助動詞・連用形
ぬる完了の助動詞・連体形

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『教科書 新編国語総合』 東京書籍
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店

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