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1_80 古典:読み解き / 古文:文章の訳/読み解き

『磐代の 浜松が枝を 引き結び 真幸くあらば また還り見む』現代語訳と解説

著者名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、万葉集で詠まれている「磐代の浜松が枝を引き結び真幸くあらばまた還り見む」という歌について説明していきます。

原文

磐代の 浜松が枝を 引き結び 真幸くあらば また還り見む

現代語訳

磐代の浜にある松の枝を結んだ。運よく無事であったなら、また帰りにこの枝を見よう。

解説

この句は、飛鳥時代に有間皇子が詠んだ句です。大化の改新で活躍した中大兄皇子と同じ時代の人物です。有間皇子は中大兄皇子と不仲で、謀反をたくらんでいました。しかし一緒に計画をしていたはずの蘇我赤兄に裏切られ、計画がばれて捕まってしまいます。移送されているときに、磐代(現在の和歌山)の地で詠んだ句とされています。

当時は松の枝を結んで幸運を祈るという風習があったので、有馬皇子も、「罰が軽くすんで運よく無事だったなら」という気持ちを浜の松にたくしたのでしょう。しかし願いもむなしく、有馬皇子は18歳で処刑され、この世を去ることになります。


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『教科書 中学校国語3』 学校図書
佐竹昭広、前田金五郎、大野晋 編1990 『岩波古語辞典 補訂版』 岩波書店
『教科書ガイド 中学校国語 国語3年』文理

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