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22_80 国際社会に生きる日本人としての自覚 / 啓蒙思想と自由民権運動(福沢諭吉/中江兆民など)

福沢諭吉と実学

著者名: zed
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福沢諭吉

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福沢諭吉」何をやったかは知らなくても、名前ぐらいはご存知でしょう。
1万円札にその肖像画が描かれていたり、慶応義塾大学の創設者としても知られていますよね。さぞかし身分の高い家柄の出身だろうと思いきや、実はそうではありませんでした。大分県の下級武士の家に生まれた福沢諭吉は、幼い頃から身分の差に苦しみます。家柄が低いということで、上級武士の子と一緒に学ぶことも許されずに辛い幼少時代を過ごします。著書「学問のすゝめ」において「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と述べているのは、こうした幼少期の不憫な経験がもとになっています。
福沢諭吉の思想は、人は家柄や身分によって評価をされるのではなく、一人の人間としてどう生きるかに価値を見出そうとするものですが、まさに幼少期に感じたことが彼の思想の原点になっているのです。

特に彼の思想の中で世の中に衝撃を与えたのが、先ほど述べた「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という考え方たでした。3度に渡る渡欧を経て西洋の思想を学んだ福沢諭吉は、「天賦人権論」を提唱します。天賦人権論とは、西洋における自然法にもとづいた考え方で、人は生まれながらにして平等という権利を有しているというものです。(自然法については、オランダのグロティウスや社会契約説を唱えたホッブス、ロック、ルソーなどを参照してみてください)
独立自尊

福沢諭吉はさらに、平等な権利をきちんと使いこなすためには「独立自尊」の精神が必要であると説きました。
独立自尊、つまり国民一人ひとりが自分たちのアイデンティティを自覚して、政府や他人に頼ることなく自立した生活をすることによって初めて、人は平等な権利を得ることができるということです。
実学

独立して生活をするため、そして生きるためには儒学といった概念的な学問ではなく日常生活で役立つ実用的な知識を学ぶ必要であるとし、この学問のことを実学と呼びました。
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『倫理ノート 新課程用』小寺聡 山川出版社
『もういちど読む 山川倫理』小寺聡 山川出版社
『教科書 新倫理 改訂版』 清水書院

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