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古文単語「ふる/触る」の意味・解説【ラ行四段活用/ラ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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ふる/触る

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「ふる」には
①旧る/古る
降る
③触る
などの用法があるが、ここでは「③触る」を扱う

また、「ふる/触る」は
①ラ行四段活用
②ラ行下二段活用
の用法がある。
①ラ行四段活用

未然形ふら
連用形ふり
終止形ふる
連体形ふる
已然形ふれ
命令形ふれ


意味1:自動詞

ちょっとさわる、触れる

[出典]:万葉集
「吾妹子に触るとはなしに荒磯廻に我が衣手はぬれにけるかも」

[訳]:いとしい妻に触れることなく、荒磯のあたりで私の袖は濡れてしまったことだよ


②ラ行下二段活用

未然形ふれ
連用形ふれ
終止形ふる
連体形ふるる
已然形ふるれ
命令形ふれよ


意味1:自動詞

ちょっと触る、触れる

[出典]:明石 源氏物語
「久しう手触れたまはぬ琴を、袋より取り出でたまひて...」

[訳]:(光源氏は)長い間手をお触れになっていない琴を、袋から取り出しなさって...


意味2:自動詞

男女が馴れ親しむ、契る

※この場合、多くが「肌ふる」の形で用いられる。

意味3:自動詞

何かにつけて

※この場合、多くが「事にふれる」の形で用いられる。
[出典]:紅葉賀 源氏物語
「かく幼き御けはひの、事にふれてしるければ...」

[訳]:このように幼いご様子が、何かにつけて目立つので...


意味4:自動詞

箸をつける、少し食べる

[出典]:桐壷 源氏物語
「朝餉の気配ばかり触れさせたまひて...」

[訳]:普段の食事もほんのすこし箸をつけなさるだけで...


意味5:自動詞

耳に入る

※この場合、多くが「耳にふる」の形で用いられる。

意味6:他動詞

広く告げ知らせる

[出典]:いみじき成敗 沙石集
「「まことに。」とて、あまねく触れけるに、主といふ者出で来て、これを得てあまりにうれしくて...」

[訳]:「もっともだ。」と(思い)、余す所なく広く告げ知らせたところ、持ち主だという者が現れて、これを手に入れてあまりにも喜んで...


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