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古文単語「とく/解く」の意味・解説【カ行下二段活用/カ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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とく/解く

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「とく」には
①解く
②説く
疾く
などの用法があるが、ここでは「①解く」を扱う。

また、「解く」には
①カ行下二段活用
②カ行四段活用
の用法がある。
②カ行下二段活用

未然形とけ
連用形とけ
終止形とく
連体形とくる
已然形とくれ
命令形とけよ


意味1:自動詞

(結び目などが)ほどける

[出典]:万葉集
「草枕旅の衣の紐とけて思ほゆるかもこの年ころは」

[訳]:旅の衣のひもがほどけて、(妻との)この数年のことが思われることです


意味2:自動詞

(わだかまりが)消える、打ち解ける

[出典]:箒木 源氏物語
「さりとも今宵、日ごろの恨みは解けなむ。」

[訳]:いくらなんでも今夜は、日ごろの恨みはきっと消えるだろう。


意味3:自動詞

(職を)離れる、免職される

[出典]:古今和歌集
「官解けてはべりけるとき詠める。」

[訳]:官職から離れておりましたときに詠んだ。


②カ行四段活用

未然形とか
連用形とき
終止形とく
連体形とく
已然形とけ
命令形とけ


意味1:他動詞

(結び目などを)ほどく

[出典]:大和物語
「『これを形見にしたまへ。』とて、帯を解きて取らせけり。」

[訳]:(男は)「これを形見にしなさい」と言って、帯をほどいて(女に)与えた。


意味2:他動詞

(髪を)とかす、くしで整える

[出典]:手習 源氏物語
「いたう乱れず、解きはてたれば艶々とけうらなり。」

[訳]:それほど乱れておらず、くしでとかし終わってみると艶々と美しい様子です。


意味3:他動詞

取り除く、脱ぐ

[出典]阿蘇の史 今昔物語
「着たる装束を皆解きて、片端より皆たたみて、車の畳の下にうるはしく置きて、其の上に畳を敷きて、史は冠をし、したうづをはきて、裸になりて車の内に居たり。」

[訳]:着ていた衣装を全部脱いで、片端から全てたたみ、牛車の(中に敷いてある)畳の下にきちんと置き、その上に畳を敷いて、史は冠をし、靴下をはき、裸になって牛車の中にいた。


意味4:他動詞

解決する、解答する

[出典]:大覚寺殿にて 徒然草
「大覚寺殿にて、近習の人ども、なぞなぞを作りて解かれける処へ...」

[訳]:大覚寺殿で、主君の側に仕える人たちが、なぞなぞを作って解いていらっしゃったところに...


意味5:他動詞

溶かす

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