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古文単語「あふ/合ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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あふ/合ふ

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「あふ」には
①会う/遭ふ/逢ふ
②合ふ
③敢ふ
④和ふ/韲ふ
⑤饗ふ
などの用法があるが、ここでは「②合ふ」を扱う。

また、「あふ/合ふ」には
①ハ行四段活用
②ハ行下二段活用
の用法がある。

①ハ行四段活用

未然形あは
連用形あひ
終止形あふ
連体形あふ
已然形あへ
命令形あへ


意味1:自動詞

ひとつになる、溶け合う、ぴったりと一致する

[出典]:夕霧 源氏物語
「立つ声も、居代はるも一つに合ひて、いと尊く聞こゆ。」

[訳]:(読経の交代のときに)立つ(僧の)声も、交代して座る(僧の)声も、ぴたりと一致して、本当に尊く聞こえる。


意味2:自動詞

釣り合う、調和する、よく似合う

[出典]二月つごもりごろに 枕草子
「『少し春ある心地こそすれ。』とあるは、げに今日の気色にいとよう合ひたるも...」

[訳]:「少し春めいた気がします。」と(書いて)あるので、本当に今日の雰囲気によく合っているので...


意味3:補助動詞

皆で〜する、一緒に〜する

[出典]東下り 伊勢物語
「その河のほとりにむれゐて、思ひやればかぎりなく遠くも来にけるかなと、わびあへるに...」

[訳]:その川のほとりで群がり座って、(都へと)思いをはせると、果てしなく遠くまできたものだなあと、(皆で)一緒に気弱になっていると...


②ハ行下二段活用

未然形あへ
連用形あへ
終止形あふ
連体形ある
已然形あれ
命令形あよ


意味1:他動詞

合わせる、一緒にする、混ぜる

[出典]:藤原夫人 万葉集
「ほととぎすいたくな鳴きそ汝が声を五月の玉に合へ貫くまでに」

[訳]:ほととぎすよ、ひどく鳴かないでおくれ。お前の声を端午の節句のくす玉に混ぜて一緒に貫くまでは


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