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古文単語「わぶ/侘ぶ」の意味・解説【バ行上二段活用】
著作名: 走るメロス
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わぶ/侘ぶ

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バ行上二段活用

未然形わび
連用形わび
終止形わぶ
連体形わぶる
已然形わぶれ
命令形わびよ


意味1:自動詞

気落ちする、気弱になる、頼りなく思う、心細く感じる

[出典]東下り 伊勢物語
「その河のほとりにむれゐて、思ひやればかぎりなく遠くも来にけるかなと、わびあへるに...」

[訳]:その川のほとりで群がり座って、(都へと)思いをはせると、果てしなく遠くまできたものだなあと、(皆で)一緒に気弱になっていると...


意味2:自動詞

困る、困惑する、やりきれないと思う

[出典]古今の草子を 枕草子
「...と、わび、口をしがるもをかし。」

[訳]:...といって、(周りの女房たちが)困惑して、悔しがる様子もおもしろいです


意味3:自動詞

(恋などで)
つらいと思う、思い悩む、切なく悩む

[出典]:古今和歌集
わびぬればしひて忘れむと思へども夢といふものぞ人頼めなる」

[訳]つらいと思うので無理にでも忘れようと思うのですが(あの人が夢に出てくるので)、夢というものは人に期待させるものですよ


意味4:自動詞

落ちぶれる、みじめな暮らしになる

[出典]:古今和歌集
「時を失ひ、世にわび、親しかりしも疎くなり...」

[訳]:時代の流れに合わずに勢力をなくし、世に落ちぶれて、親しかった人とも疎遠になり...


意味5:自動詞

困って頼み込む、許しを求める、嘆願する

[出典]:宇治拾遺物語
「『ただ許し給はらむ』とわびければ...」

[訳]:「ともかくお許し頂きたい」と許しを求めたので...


意味6:自動詞

世俗から離れて静かに暮らす、閑寂な生活をする

※この用法は中世以降の用法。
[出典]:松風
「ことさらこの須磨の浦に心あらん人は、わざともわびてこそ住むべけれ。」

[訳]:とりわけこの須磨の浦で趣を理解するような人は、わざわざでも閑寂な生活をして住むはずである。


意味6:補助動詞

〜しかねる、〜し続けにくいと感じる、〜に耐える気力がなくなる

[出典]:伊勢物語
「京にありわびて東に行きけるに...」

[訳]:都では生活をし続けにくいと感じ東国に行ったのですが...


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