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古文単語「ゆゆし」の意味・解説【形容詞シク活用】
著作名: 走るメロス
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ゆゆし

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形容詞・シク活用

未然形ゆゆしくゆゆしから
連用形ゆゆしくゆゆしかり
終止形ゆゆし
連体形ゆゆしきゆゆしかる
已然形ゆゆしけれ
命令形ゆゆしかれ


意味1

神聖で恐れ多い、はばかられる

[出典]:万葉集
「かけまくもゆゆしきかも言はまくもあやにかしこき...」

[訳]:心に思うこともはばかられることです。ことばで言うこともどうにも恐れ多い...


意味2

不吉である

[出典]須磨 源氏物語
「前栽の花、いろいろ咲き乱れ、おもしろき夕暮れに、海見やらるる廊に出で給ひて、たたずみ給ふさまの、ゆゆしう清らなること...」

[訳]:前栽の花が、色とりどりに咲き乱れ、趣のある夕暮れ時に、(光源氏が)海の方を見渡せる廊下にお出になられて、じっと立っていらっしゃるご様子が、不吉なまでに美しいことです...

※「ゆゆしう」は連用形「ゆゆしき」の連用形。


意味3

(程度が)
はなはだしい、並々ではない、とても

[出典]丹波に出雲といふ所あり 徒然草
「『いざ給へ、出雲拝みに。かいもちひ召させん。』とて具しもて行きたるに、各々拝みて、ゆゆしく信起したり。」

[訳]:「さあいらっしゃい、出雲大社を拝みに。ぼたもちを召し上がらせましょう。」といって連れて行ったところ、(招かれた人たちは)各々に拝んで、とても信仰心を起こしました。


意味4

(良い意味で用いて)
素晴らしい、立派だ、美しい

[出典]いでや、この世に生まれては 徒然草
「一の人の御ありさまはさらなり、ただ人も、舎人など賜はる際はゆゆしと見ゆ。」

[訳]:摂政や関白のご様子は言うまでもなく、普通の貴族でも、舎人など(の役職)をうけたまわっている身分の人は立派に見えます。


意味5

(悪い意味で用いて)
ひどい、恐ろしい、気味が悪い

[出典]:東北院菩提講の聖の事 宇治拾遺物語
「いくそばくの犯しをして、かく七度までは、あさましくゆゆしきことなり。」

[訳]:どれほどの罪を犯し、このように七度にまでなるとは、ひどいことだ。


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