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古文単語「めす/召す」の意味・解説【サ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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めす/召す

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「めす」には
①召す
②見す/看す
などの用法があるが、ここでは「①召す」を扱う。
サ行四段活用

未然形めさ
連用形めし
終止形めす
連体形めす
已然形めせ
命令形めせ


意味1:他動詞

(「呼ぶ・呼び出す」の尊敬語で)
お呼びになる、お呼び寄せになる

[出典]亀山殿の御池に 徒然草
「さて、宇治の里人を召して、こしらへさせられければ、やすらかに結ひて参らせたりけるが...」

[訳]:そこで、(水車で有名な)宇治の里の人をお呼びになって、(水車を)造らせなさったところ、(彼らは)たやすく(水車を)組み立てて献上したのだが...


意味2:他動詞

(「取り寄す」の尊敬語で)
お取り寄せになる

[出典]:徒然草
「まづ軾を召さるべくや候ふらん。」

[訳]:まず軾をお取り寄せになるべきでございましょうか。


意味3:他動詞

(「食ふ・飲む・着る」の尊敬語で)
召し上がる、お召しになる

[出典]丹波に出雲といふ所あり 徒然草
「いざ給へ、出雲拝みに。かいもちひ召させん。」

[訳]:さあいらっしゃい、出雲大社を拝みに。ぼたもちを召し上がらせましょう。


意味4:他動詞

任命なさる

意味5:自動詞

(「乗る」の尊敬語で)
お乗りになる

[出典]:還御 平家物語
「それより御輿に召して、福原へ入らせおはします。」

[訳]:それから御輿にお乗りになって、福原にお入りになります。


意味6:補助動詞

尊敬の動詞の連用形に付いて「〜召す」の形で、その語の敬意を強める働きをする。例えば、「思し召す」、「聞こし召す」など。これらを一語と考えずに「召す」を補助動詞とする解釈もある。

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