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古文単語「おもひやる/思ひ遣る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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おもひやる/思ひ遣る

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ラ行四段活用

未然形おもひやら
連用形おもひやり
終止形おもひやる
連体形おもひやる
已然形おもひやれ
命令形おもひやれ


意味1:他動詞

心を慰める、不安や心配を晴らす

[出典]:万葉集
思ひやる術の方便も今はなし君に逢わずて年の経ぬれば」

[訳]心を慰める方法も今はありません。あなたに会わずに年が経ってしまったので。


意味2:他動詞

遠くへ思いをはせる、はるかに思う

[出典]花は盛りに 徒然草
「逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明かし、遠き雲居を思ひやり、浅茅が宿に昔をしのぶこそ、色好むとはいはめ。」

[訳]:逢わずに終わった(恋の)辛さを思い、はかない逢瀬を嘆き、長い夜を一人で明かして、遠く離れた所(にいる恋人のこと)をはるかに思い、チガヤの生い茂った荒れ果てた家で昔(の恋)を思い出して懐かしむことこそ、恋愛の情趣を理解すると言えよう。


意味3:他動詞

想像する、推量する

[出典]:雪のいと高うはあらで 枕草子
「今日の雪を、いかにと思ひやりきこえながら...」

[訳]:今日の雪を、(あなたは)どう(御覧になっている)だろうと想像し申し上げながら...


意味4:他動詞

心配する、心配りをする、推し量って案じる

[出典]:桐壷 源氏物語
「いはけなき人を、いかにと思ひやりつつ...」

[訳]:幼い人(光源氏のこと)を、どうしているかとおしはかり案じて...


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