manapedia
古文単語「やく/焼く」の意味・解説【カ行四段活用/カ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
44 views
マナペディア(manapedia)とは、中学校・高等学校で勉強する科目に特化した、マナビを共有し合う場です。たくさんのテキストの中からあなたにあったマナビを探したり、あなたが学習・勉強してきたマナビを形に残したりすることができます。テキストの内容に関しては、他の参考文献をご覧になり、ご自身の責任のもとご判断・ご利用頂きますようお願い致します。

やく/焼く

ALT

「うちとく」には
①カ行四段活用
②カ行下二段活用
の用法がある。

①カ行四段活用

未然形やか
連用形やき
終止形やく
連体形やく
已然形やけ
命令形やけ


意味1:他動詞

火をつけて燃やす、焼く、加熱する

[出典]:万葉集
「来ぬ人をまつほの浦の夕凪に焼くや藻塩の身もこがれつつ」

[訳]:来ない人を待つ(私は)、松帆の浦の夕なぎ(ころに海辺)に焼く藻塩のように、身も焦がれ続けています


意味2:他動詞

心を悩ます、胸を焦がす

[出典]:万葉集
「我が心焼くも我なりはしきやし君に恋ふるも我が心から」

[訳]:私の心を悩ますのも私だ。いとしいあなたに恋い焦がれるのも私の心からだ


意味3:他動詞

おだてる、機嫌を取る

[出典]:好色一代女 井原西鶴
「人をよく焼くとて、野墓のるりと名によばれて...」

[訳]:人をよくおだてるということで、野墓のるりという名で呼ばれて...


②カ行下二段活用

未然形やけ
連用形やけ
終止形やく
連体形やくる
已然形やくれ
命令形やけよ


意味1:自動詞

火がついて燃える、焼ける

[出典]絵仏師良秀 宇治拾遺物語
「向かひに立ちて、家の焼くるを見て、うちうなづきて、ときどき笑ひけり。」

[訳]:(良秀は燃え上がる家の)向かいに立って、家が焼けるのを見て、うなずいて、時々笑っていました。


意味2:自動詞

心が乱れる、思い焦がれる、恋い慕う

[出典]:万葉集
「海娘子らが焼く塩の思ひそ焼くる我が下心」

[訳]:海人の娘たちが焼く塩のように気持ちが思い焦がれる、私の心の内では


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。