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古文単語「さても/然ても」の意味・解説【副詞/接続詞/感動詞】
著作名: 走るメロス
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さても/然ても

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「さても」には
①副詞
②接続詞
③感動詞
の用法がある。

①副詞

意味1

そうであっても、それでも

[出典]:若紫 源氏物語
「昼はさてもまぎらはしたまふを、夕暮となれば、いみじく屈したまへば...」

[訳]:昼間はそれでも気を紛らわしていらっしゃいますが、夕暮れとなると、たいそうふさぎ込んでしまわれるので...


意味2

そのまま、そうして

[出典]小野の雪 伊勢物語
さても候ひてしがなと思へど、公事どもありければ、え候はで...」

[訳]:(馬の頭は)そのままお側にお仕えし申し上げたいとは思うのですが、朝廷でのお勤めがあったので、とてもお側にいることはできずに...


②接続詞

意味

それにしても、それはそうと、ところで

※話題を転換するときに用いられる。
[出典]三船の才 大鏡
「「作文のにぞ乗るべかりける。さてかばかりの詩をつくりたらましかば、名の上がらむこともまさりなまし。口惜しかりけるわざかな。さても、殿の、『いづれにかと思ふ』とのたまはせしになむ、我ながら心おごりせられし。」

[訳]:「漢文を作る舟に乗ればよかったなぁ。そしてこれぐらいのの漢詩を作ったならば、名声の上がることもよりあっただろうに。残念なことです。それにしても、入道殿が、『どの舟に乗るのか。』と仰られたことは、(私には漢詩の才能も、管絃の才能も、和歌の才能もあると見越しての発言であり、それを聞いた私は)我ながら得意気になったものです。


③感動詞

意味

ほんとにまあ、それにしてもまあ

[出典]若紫・北山の垣間見 源氏物語
さても、いとうつくしかりつる稚かな...」

[訳]ほんとにまあ、大変かわいらしい子であった...


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