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古文単語「おびたたし/おびただし/夥し」の意味・解説【形容詞シク活用】
著作名: 走るメロス
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おびたたし/おびただし/夥し

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形容詞・シク活用

未然形おびたたしくおびたたしから
連用形おびたたしくおびたたしかり
終止形おびたたし
連体形おびたたしきおびたたしかる
已然形おびたたしけれ
命令形おびたたしかれ


意味1

(程度が)
並々でない、はなはだしい、激しい

[出典]花山院の出家 大鏡
「みづからの声にて、手をおびたたしく、はたはたと打ちて...」

[訳]:(安倍晴明が)自らの声で、手を激しく、ぱちぱちとたたいて...


意味2

(建物の規模が)
非常に大きい

[出典]:咸陽宮 平家物語
「あまりに内裏のおびたたしきを見て...」

[訳]:あまりに内裏が大きいのを見て...


意味3

騒がしい、騒ぎが大きい

[出典]辻風 方丈記
おびたたしく鳴りとよむほどに、もの言ふ声も聞こえず。」

[訳]:(風の音が)騒がしく鳴り響くので、物を言う声も聞こえない。


意味4

(数が)
非常に多い

[出典]富士川 平家物語
「あなおびたたし源氏の陣の遠火の多さよ。げにもまことに野も山も海も川も、みな敵でありけり。いかがせん。」

[訳]:ああすごい数だ、源氏陣営の火の多いことよ。本当に、野も山も海も川も、皆敵だらけだ。どうしたものか。


備考

近世以降は「おびただし」と濁って使われるようになった。その場合の活用は以下の通り。
未然形おびただしくおびただしから
連用形おびただしくおびただしかり
終止形おびただし
連体形おびただしきおびただしかる
已然形おびただしけれ
命令形おびただしかれ


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