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古文単語「いづ/出づ」の意味・解説【ダ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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いづ/出づ

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ダ行下二段活用

未然形いで
連用形いで
終止形いづ
連体形いづる
已然形いづれ
命令形いでよ


意味1:自動詞

中から外に出る、出現する、発生する

[出典]:後の頼み 更級日記
「月も出ででやみに暮れたる姨捨になにとて今宵たづねきつらむ」

[訳]:月もないで闇につつまれている姨捨山に(悲しみに暮れる年老いた自分のところに)、どういうわけで今夜は訪ねてきてくれたのだろう


意味2:自動詞

出発する、出かける

[出典]門出・馬のはなむけ 土佐日記
「住む館より出でて、船に乗るべき所へ渡る。」

[訳]:住んでいる館から出発して、(京に帰る)船に乗るはずになっている所へと移る。


意味3:自動詞

(隠れていたものが)
表に現れる、人の知るところとなる

[出典]:拾遺和歌集
「忍ぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで」

[訳]:隠していたのですが(とうとう)顔に表れてしまったことです、私の恋は。「恋をしているのですか」と人が尋ねるほどに


意味4:自動詞

離れる、逃れる、超越する

[出典]:宇治拾遺物語
「これを無益なりと思ひ取りて『煩悩を切り捨てて、ひとへにこの度生死の境を出でなんと思ひ取りたる聖人に候ふ』と云ふ」

[訳]:これを無益と思い「煩悩を切り捨てて、ひたすらにこのたび生死の世界を離れようと決心した法師でございます」と言う。


意味5:他動詞

(表面や外部に)
出す、現す

[出典]:古今和歌集
「花見れば心さへにぞ移りける色には出でじ人もこそ知れ」

[訳]:(色が移り変わり散っていく)花を見ていると(花ばかりか自分の)心までもが変わっていくのだった。(しかしそれを)顔には出すまい。人が知ると困るから


意味6:補助動詞

〜だす

※この用法の場合、動詞の連用形につく。
[出典]小野の雪 伊勢物語
「やや久しく候ひて、いにしへのことなど思ひ出で聞こえけり。」

[訳]:少しの間その場所に留まり、昔のことなどを思い出し申し上げた。


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