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古文単語「いぬ/往ぬ/去ぬ」の意味・解説【ナ行変格活用】
著作名: 走るメロス
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いぬ/往ぬ/去ぬ

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「いぬ」には
①往ぬ/去ぬ
②寝ぬ
などの用法があるが、ここでは「①往ぬ/去ぬ」について扱う。
ナ行変格活用

未然形いな
連用形いに
終止形いぬ
連体形いぬる
已然形いぬれ
命令形いね


意味1:自動詞

行ってしまう、去る、いなくなる

[出典]筒井筒 伊勢物語
「男、異心ありてかかるにやあらむと思ひ疑ひて、前栽の中に隠れゐて、河内へいぬる顔にて見れば...」

[訳]:男は、浮気心があってこのようにしているのであろうかと疑わしく思って、庭の植え込みの中に隠れて座って、河内へと行ってしまったふりをして見ていると...


意味2:自動詞

時が過ぎる、経過する

[出典]:千載和歌集
「契りおきしさせもが露を命にてあはれ今年の秋もいぬめり」

[訳]:約束してくださった、させも草の露(のようにありがたい約束)を命(のように大切)にして参りましたが、ああ、今年の秋も過ぎてしまうようです。


意味3:自動詞

死ぬ、世を去る

[出典]:万葉集
「『黄泉に待たむ。』と隠沼の下延へ置きてうち嘆き妹がいぬれば...」

[訳]:「黄泉の国でお待ちしています。」と人知れず心の中に思い決め、嘆き悲しんで、莬原処女(うないおとめ)が死んでしまうと...


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