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古文単語「たより/頼り/便り」の意味・解説【名詞】
著作名: 走るメロス
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たより/頼り/便り

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名詞

意味1

より所、頼みにできるもの

[出典]筒井筒 伊勢物語
「さて、年ごろ 経るほどに、女、親なく、頼りなくなるままに...」

[訳]:さて、数年が経つうちに、女は、親が亡くなり、生活のより所がなくなったので...


意味2

便宜、方法、手段

[出典]:人の才能は 徒然草
「次には手書く事、むねとする事はなくとも、是を習ふべし。学問に頼りあらんためなり」

[訳]:次には文字を書くこと、専門とすることはなくても、これを習うべきである。学問をする時に便宜があるようにとのためである。


意味3

機会、都合のよいとき

[出典]帰京 土佐日記
「中垣こそあれ、一つ家のやうなれば、望みて預かれるなり。さるは、頼りごとに物も絶えず得させたり。」

[訳]:隣の家とを隔てる垣根はあるけれど、(隣の家と私の家とは)一軒の家のようなものなので、(お隣さんが)望んで管理を引き受けたのだ。そうではあるが、機会のあるごとに(お礼の)品を(お隣には)絶えることなく与えてある。


意味4

縁、つて、縁故

[出典]白河の関 奥の細道
「心もとなき日数重なるままに、白河の関にかかりて旅心定りぬ。『いかで都へ』と便り求しも理なり。」

[訳]:不安で落ち着かない日々を重ねるうちに、白河の関にさしかかって旅をするんだという心が決まった。 (昔、平兼盛が白河の関を越えた感動を)「どうにかして都に(伝えたい)」と(思いを伝える)つてを求めたのも理にかなっている。


意味5

手紙、消息、使者、情報

[出典]:若菜上 源氏物語
「語らひつきにける女房の便りに、御ありさまなども聞き伝ふるを...」

[訳]:語り合って親しくなった女房からの手紙で、(女三の宮の)ご様子なども伝え聞くのを...


意味6

配置、具合

[出典]家居のつきづきしく 徒然草
「わざとならぬ庭の草も心ある樣に、簀子・透垣の頼りをかしく...」

[訳]:特に手をかけたようでもない庭の草も趣があって、簀の子や、すき間のある垣根の配置も趣深く...


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