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古文単語「きこゆ/聞こゆ」の意味・解説【ヤ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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きこゆ/聞こゆ

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ヤ行下二段活用

未然形きこえ
連用形きこえ
終止形きこゆ
連体形きこゆる
已然形きこゆれ
命令形きこえよ


意味1:他動詞

(言ふの謙譲語で)申し上げる

[出典]中納言参りたまひて 枕草子
「『さては、扇のにはあらで、海月のななり。』と聞こゆれば...」

[訳]:「それでは、扇の骨ではなくて、くらげの骨のようですね。」と(私が)申し上げると...


意味2:他動詞

(願ふの謙譲語で)お願い申し上げる

[出典]:絵合 源氏物語
「権中納言は、思ふ心ありて聞こえたまひけるに...」

[訳]:権中納言は、思う所があってお願い申し上げられましたが...


意味3:他動詞

(手紙などを)
差し上げる

[出典]:節は五月に 枕草子
「やむごとなき所々に御文など聞こえたまふ人も...」

[訳]:高貴である方々のところにお手紙などを差し上げなさる方も...


意味4:補助動詞

お〜申し上げる、〜申し上げる

※この用法の場合、動詞の連用形について用いられる。
[出典]かぐや姫の嘆き 竹取物語
「こは、なでふことのたまふぞ。竹の中より見つけ聞こえたりしかど...」

[訳]:これは、何ということをおっしゃるのですか。竹の中から見つけ申し上げましたが...


意味5:自動詞

(声や音が自然に)
耳に入る、聞こえる

[出典]海賊の恐れ 土佐日記
「十五日、楫取らの『北風悪し』と言へば、舟出ださず。『海賊追ひ来』と言ふこと、絶えず聞こゆ。」

[訳]:二十五日。船頭たちが、「北風が荒々しい」と言うので、船を出さない。「海賊たちが追ってくる」という話が絶えず聞こえる


意味6:自動詞

世間に知られる、評判になる

[出典]木曾最期 平家物語
きこゆる木曾の鬼葦毛といふ馬の、きはめてふとうたくましいに...」

[訳]評判の高い木曾の鬼葦毛という馬で、非常に太くたくましいのに


意味7:自動詞

理解できる、意味がわかる

[出典]:世には心得ぬことの 徒然草
聞こえぬことども言ひつつよろめきたる、いとかはゆし。」

[訳]意味がわからないことを言いながらよろめき歩いているのは、本当に気の毒だ。


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