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古文単語「ふす/伏す/臥す」の意味・解説【サ行四段活用/サ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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ふす/伏す/臥す

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※「ふす」には
①サ行四段活用
②サ行下二段活用
の用法がある。

①サ行四段活用

未然形ふさ
連用形ふし
終止形ふす
連体形ふす
已然形ふせ
命令形ふせ


意味1:自動詞

うつぶせになる、ひれふす、倒れ伏す

[出典]竹取物語
「猛く思ひつる造麻呂も、物に酔ひたる心地して、うつぶしに伏せり。 」

[訳]:(先ほどまで)勇ましく思っていた造麻呂も、物に心を奪われたような気分がして、うつぶせに伏せています。


意味2:自動詞

横になる、寝る

[出典]枕草子 清少納言
「御前なる人々、一人二人づつ失せて、御屏風・御几帳のうしろなどにみな隠れ ふしぬれば...」

[訳]:仕えている女房たちは、一人二人ずつ退出して、御屏風や御几帳の後ろなどに皆隠れて寝てしまいましたので...


意味3:自動詞

隠れる、潜む、隠れ住む

[出典]:平家物語
「草の深いに伏さうどて、播磨の鹿は丹波へ越えて...」

[訳]:草の深いところに隠れようと思って、播磨にいる鹿は丹波へ越えて行き...


②サ行下二段活用

未然形ふせ
連用形ふせ
終止形ふす
連体形ふする
已然形ふすれ
命令形ふせよ


意味1:他動詞

横にさせる、寝かせる

[出典]:源氏物語 紫式部
「つひにこれを尋ねとりて、夜もあたり近く、ふせたまふ。」

[訳]:しまいにこれ(猫)を手に入れて、夜も自分の側に、寝かせなさる。


意味2:他動詞

うつむかせる

[出典]:源氏物語 紫式部
「亡き親の面をふせ、影をはづかしむるたぐひ多く聞こゆる。」

[訳]:亡き親の顔をうつむかせて、死後の名誉を汚すような例がたくさん聞かれる。


意味3:他動詞

押さえつける、押し倒す

[出典]宇治拾遺物語
「...と、人の申しければ、さきざきするやうにし伏せて...」

[訳]:...と従者が申し上げると、以前のように押さえつけて...


意味4:他動詞

隠す、潜ませる

[出典]:古今和歌集
「主聞きつけて、かの道に夜ごとに人を伏せて守らすれば...」

[訳]:主人が聞きつけて、例の道に毎晩人を潜ませて見張らせたので...


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