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古文単語「おぼゆ/覚ゆ」の意味・解説【ヤ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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おぼゆ/覚ゆ

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ヤ行下二段活用

未然形おぼえ
連用形おぼえ
終止形おぼゆ
連体形おぼゆる
已然形おぼゆれ
命令形おぼえよ


意味1:自動詞

(自然と)
思われる、感じられる

[出典]袴垂、保昌に会ふこと 宇治拾遺物語
「...と思ひて走りかかりて、衣をはがむと思ふに、あやしくものの恐ろしくおぼえければ、添ひて、二、三町ばかり行けども...」

[訳]:...と思って走りかかり、着物をはぎとろうと思うのですが、不思議となんだか恐ろしく感じられたので、後ろを付いて、二、三町ほど行くのですが...


意味2:自動詞

思い出される、思い浮かぶ

[出典]:源氏物語 紫式部
「昔おぼゆる花橘、撫子、薔薇、くたになどやうの花種々を植ゑて...」

[訳]:昔のことが思い出される橘の花、なでしこ、薔薇、くたになどの花を植えて...


意味3:自動詞

(主に打消の語を伴って)
分かる

[出典]:平家物語
「目もくれ、心も消え果てて、いづくに太刀を打ち突くべしとも覚えず。」

[訳]:目もくらみ、意識も遠くなって、どこに太刀を打ち付けたらよいのかも分からない。


意味4:自動詞

似る

[出典]若紫・北山の垣間見 源氏物語
「...とて、尼君の見上げたるに、少しおぼえたるところあれば、子なめりと見給ふ。」

[訳]:...といって尼君が(座ったままその子の顔を)見上げると、少し似ているところがあるので、(尼君の)子どもであろうと(光源氏は)ご覧になります。


意味5:自動詞

(他人から)
思われる

[出典]:源氏物語 紫式部
「世の中に手書くと覚えたる、上中下の人々にも...」

[訳]:世間で文字を上手に書くと思われている、上中下の(身分の)人々にも...


意味6:他動詞

思い出す

[出典]:枕草子 清少納言
「恥づかしき人の、歌の本末問ひたるに、ふとおぼえたる、我ながらうれし。」

[訳]:立派な人が、和歌の上の句や下の句と尋ねたときに、すばやく思い出したことは、我ながらうれしい。


意味7:他動詞

思い出して語る

[出典]:枕草子 清少納言
「いと興あることなり。いで覚えたまへ。」

[訳]:大変興味深いことだ。さあ思い出して語ってください。


意味8:他動詞

記憶している、覚えている

[出典]桐壷・藤壺の入内 源氏物語
「母御息所も、影だにおぼえ給はぬを、『いとよう似へり。』と、典侍の聞こえけるを...」

[訳]:(源氏の君は)母の御息所のことも、面影すら覚えてはいらっしゃいませんが、『(藤壺は御息所に)よく似ていらっしゃいます。』と典侍が申し上げたので...


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