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白居易『長恨歌(漢皇重色思傾国〜)』書き下し文・現代語訳と解説 その1
著作名: 走るメロス
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白居易『長恨歌』

ここでは白居易の詠んだ『長恨歌』の書き下し文、現代語訳とその解説を行っています。長いので全文を12段に区切り、その都度書き下し文と現代語訳、解説を記しています。

原文(白文)

漢皇重色思傾国
御宇多年求不得
楊家有女初長成 
養在深閨未識
天生麗質難自棄 
一朝選在君王側
迴眸一笑百媚生 
六宮粉黛無顔色

書き下し文

漢皇色を重んじて傾国を思ふ
御宇(ぎょう)多年求むれども得ず
楊家(ようか)に女(むすめ)有り初めて長成し
養はれて深閨(しんけい)に在り人未(いま)だ識(し)らず
天生の麗質自ら棄て難く
一朝選ばれて君王の側(かたわら)に在り
眸(ひとみ)を迴(めぐ)らして一笑すれば百媚(ひゃくび)生じ
六宮(りくきゅう)の粉黛(ふんたい)顔色(がんしょく)無し

現代語訳

漢の皇帝は美女を好み(国を傾けるような)美女を欲していました。
在位中、長年探し求めましたが得ることはできませんでした。
(その頃)楊家に娘がいてようやく年ごろになったばかりでしたが、
家の奥にある婦人の部屋で育てられていたので、まだ世間には知られていませんでした。
(しかし)生まれ持った美しさは捨て置かれることはなく、
ある日突然選ばれて、皇帝の側に仕えることになりました。
(彼女が)瞳をめぐらせて一度ほほえめば何とも言えぬ艶かしさが生じ、
宮中の美人たちは色あせて(見えて)しまうほどです。

単語解説

御宇政治を治めている間、在位中
初長成「初」は「ようやく」、「長成」は「年ごろになる」と訳す
深閨家の奥にある婦人の寝室
未識「未」は再読文字。「まだ〜(せ)ず」と読み、「まだ〜(し)ない」と訳す
粉黛美人


押韻

「国、得、識、側、色」が韻を踏んでいます。


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