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王勃『送杜少府之任蜀州』現代語訳・書き下し文と解説(押韻など)
著作名: 走るメロス
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『送杜少府之任蜀州』

ここでは、中国の詩人「王勃」が詠んだ漢詩『送杜少府之任蜀州』の書き下し文、現代語訳とその解説をおこなっています。タイトルは、「杜少府の任に蜀州に之くを送る」と書き下します。王勃が、友人である杜少府が蜀州へと赴任していくのを送るときに詠んだ詩という意味です。

白文(原文)

城闕輔三秦

風煙望五津

與君離別意

同是宦遊人

海内存知己

天涯若比隣

無為在岐路

児女共沾

書き下し文

城闕三秦を輔とし

風煙五津を望む

君と離別の意

同じく是れ宦遊の人

海内知己存せば

天涯も比隣のごとし

為す無かれ岐路に在りて

児女と共に巾を沾すを

現代語訳(口語訳)

(私のいる長安の)城門は三秦の地によって守られ

風に流れているかすみの彼方に、(あなたが赴任していく土地の)五つの渡し場を望むことができます。

あなたと離れなければならないその気持は、

役人として故郷を離れている私も、あなたと同じ身の上です。

この世界の中に自分のことを理解してくれる者がいれば

天のはてほど離れていても、となり近所にいるようなものです。

(だから)やめよう、この分かれ道にたって

子供のように涙でハンカチを濡らすようなことは。


詩形

この漢詩は五つに並んだ漢字が八つの行からなる、五言律詩というスタイルをとっています。「秦(シン)」、「津(シン)」、「人(ジン)」、「隣(リン)」、「巾(キン)」が韻を踏んでいます。(押韻という)

また、「第一句と第二句」、「第五句と第六句」が対句をなしています。

単語解説

城闕城の門。ここでは長安の城を指している
三秦秦の時代の武将、項羽が平定し、部下の3人にその管理を任せた土地。
長安が守られるかのように三秦の地に囲まれていることを意味している
風煙風に流れているもや
五津杜少府が赴任する蜀の川にかかる、五つの渡し場のことを指している
海内世界
知己自分のことを理解してくれる人
比隣となり近所
ハンカチ


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