manapedia
平家物語原文全集「禿髪(かぶろ・かむろ) 1」
著作名: 古典愛好家
2,242 views
マナペディア(manapedia)とは、中学校・高等学校で勉強する科目に特化した、マナビを共有し合う場です。たくさんのテキストの中からあなたにあったマナビを探したり、あなたが学習・勉強してきたマナビを形に残したりすることができます。テキストの内容に関しては、他の参考文献をご覧になり、ご自身の責任のもとご判断・ご利用頂きますようお願い致します。

平家物語

禿髪(かぶろ・かむろ)

かくて清盛公、仁安三年十一月十一日、年五十一にて、病にをかされ、存命の為にたちまち出家入道す。法名は、浄海とこそ名乗られけれ。そのしるしにや、宿病たちどころにいへて、天命を全(まっとう)す。人の従ひつくこと、吹く風の草木をなびかすがごとし。世のあまねく仰げること、降る雨の国土をうるほすに同じ。六波羅殿(ろくはらどの)の御一家の君達(きんだち)といひてんしかば、花族も栄雄も、面をむかへ、肩を並ぶる人なし。されば入道相国の小舅(こじうと)、平大納言時忠卿ののたまひけるは、

「この一門にあらざらむ人は、みな人非人なるべし」


とぞのたまひける。かかりしかば、いかなる人も相構へてそのゆかりに結ぼほれむとぞしける。衣紋(えもん)のかきやう、烏帽子のためやうよりはじめて、何事も六波羅様といひてんげれば、一天四海の人、みなこれをまなぶ。


続き

このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。