manapedia
蜻蛉日記原文全集「さて昼は日一日例のおこなひをし」
著作名: 古典愛好家
1,681 views
マナペディア(manapedia)とは、中学校・高等学校で勉強する科目に特化した、マナビを共有し合う場です。たくさんのテキストの中からあなたにあったマナビを探したり、あなたが学習・勉強してきたマナビを形に残したりすることができます。テキストの内容に関しては、他の参考文献をご覧になり、ご自身の責任のもとご判断・ご利用頂きますようお願い致します。

蜻蛉日記

さて昼は日一日、例のおこなひをし

さて昼は日一日、例のおこなひをし、夜はあるじの仏を念じたてまつる。めぐりて山なれば、昼も人や見んのうたがひなし。簾まきあげてなどあるに、この時すぎたるうぐひすのなき来(き)て、軒のちかくにひとくひとくとのみいちはやくいふにぞ、簾おろしつべくおぼゆる。そもうつし心もなきなるべし。かくてほどもなく不浄のことあるを、出でむと思ひおきしかど、京はみなかたちことに言ひなしたるには、いとはしたなき心ちすべしと思ひて、さしはなれたる屋におりぬ。

京より、をばなどおぼしき人ものしたり。

「いとめづらかなる住まひなれば、しづ心もなくてなん」


などかたらひて、五六日ふるほど、六月さかりになりにたり。




このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。