manapedia
蜻蛉日記原文全集「年かへりてなでふこともなし」
著作名: 古典愛好家
1,973 views
マナペディア(manapedia)とは、中学校・高等学校で勉強する科目に特化した、マナビを共有し合う場です。たくさんのテキストの中からあなたにあったマナビを探したり、あなたが学習・勉強してきたマナビを形に残したりすることができます。テキストの内容に関しては、他の参考文献をご覧になり、ご自身の責任のもとご判断・ご利用頂きますようお願い致します。

蜻蛉日記

年かへりてなでふこともなし

年かへりて、なでふこともなし。人の心のことなるときは、よろづをひらかにぞありける。このついたちよりぞ、殿上(てんじょう)ゆるされてある。みそぎの日、例の宮より、

「物みられば、その車にのらん」


との給へり。御ふみのはしに、かかることあり。

わかとしの  

例の宮にはおはせぬなりけり。町の小路わたりかとてまゐりたれば、うべなく

「おはします」


といひけり。まづ硯こひて、かく書きていれたり。

きみがこのまちのみなみにとみにおそき はるにはいまぞたづねまゐれる

とて、もろともに出でたまひにけり。



このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。