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蜻蛉日記原文全集「めざましと思ひし所は」
著作名: 古典愛好家
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蜻蛉日記

めざましと思ひし所は

めざましと思ひし所は、いまは天下のわざをしさわぐときけば、心やすし。昔よりのことをばいかがはせん、たへがたくともわが宿世(すくせ)のおこたりにこそあめれなど、心を千々(ちぢ)におもひなしつつありふるほどに、少納言の年へて四(よつ)の品になりぬれば、殿上もおりて、司召(つかさめし)に、いとねぢけたる者の大輔(たいふ)などいはれぬれば、世中をいとうとましげにて、ここかしこかよふよりほかのありきなどもなければ、いとのどかにて二三日などあり。
            
            
            
         

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