manapedia
蜻蛉日記原文全集「かくていまは」
著作名: 古典愛好家
2,394 views
マナペディア(manapedia)とは、中学校・高等学校で勉強する科目に特化した、マナビを共有し合う場です。たくさんのテキストの中からあなたにあったマナビを探したり、あなたが学習・勉強してきたマナビを形に残したりすることができます。テキストの内容に関しては、他の参考文献をご覧になり、ご自身の責任のもとご判断・ご利用頂きますようお願い致します。

蜻蛉日記

かくていまは

かくていまは、この街の小路にわざと色に出でにたり。本(もと)つ人をだにあやしうくやしと思ひげなるときがちなり。いふかたなう心憂しと思へども、なにわざをかはせん。この、いまひとかたの出でいりするをみつつあるに、いまは心やすかるべきところへとて、ゐてわたす。とまる人まして心ぼそし。

「かげも見えがたかべいこと」


など、まめやかにかなしうなりて、車よするほどにかくいひやる。

などかかるなげきはしげさまさりつつ 人のみかるるやどとなるらん

返り事は、をとこぞしたる。

おもふてふわがことのはをあだ人の しげるなげきにそへてうらむな

などいひおきて、みな渡りぬ。思ひしもしるくただひとり、ふしおきす。



このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。