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イギリス産業革命(技術革新、産業資本家、資本主義体制の確立など) 受験対策問題 64
著作名: レキシントン
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イギリス産業革命で押さえておきたいポイント

※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。

産業革命とは

18世紀後半から、イギリスで産業革命がおこった。産業革命は、技術革新に伴う生産技術の発達と、それに伴う産業・経済・社会の大変革のことである。

・イギリスで産業革命がはじまったのは、以下の理由からである。

16世紀以降の重商主義政策マニュファクチュアの発達により、資本が蓄積されていった。
18世紀以降の農業革命により技術革新がおこり、農村から都市に安価な余剰労働力が流入した。
植民地戦争に勝利したことで、世界中に原料供給地と広大な市場を獲得した。
鉄・石炭などの資源を有していた。
科学・技術水準が高かった。
清教徒革命・ピューリタン革命などの市民革命を経験し、王権や国家による経済活動への干渉が少なかった。

・18世紀のイギリスでは、四輪作法のノーフォーク農法第2次囲い込み(エンクロージャー)により、農業資本家が地主から土地を借り受け、農業労働者を雇う資本主義的農業経営が確立し、農業革命がおこった。その結果、土地を失った多くの農民が都市に流入するようになった。都市に流入した農民は賃金労働者となり、産業革命が促進した。

・産業革命は、毛織物工業に代わって繊維産業の中心となった木綿工業から始まった。産業革命期には次のような技術革新がおこった。

発明年発明者発明品
1705年ニューコメン火力機関
1709年ダービーコークス製鉄法
1733年ケイ飛び杼(ひ)
1764年ハーグリーヴスジェニー紡績機
1769年ワット蒸気機関の改良
1769年アークライト水力紡績機の特許
1779年クロンプトンミュール紡績機
1784年コートパドル製鉄法
1787年カートライト力織機
1793年ホイットニー綿繰り機
1807年フルトン汽船
1804年トレヴィシック蒸気機関車
1814年スティーヴンソン蒸気機関車改良


資本主義体制の確立

・絶対王政以降、王権と結びつき独占権を与えられていた貿易・問屋などの商人を商業資本家というが、産業革命に伴い、工場・土地・機械など生産手段を元に商品生産を行う産業資本家が現れた。

資本家とは、資本を元手に生産手段を所有し、労働者を用いて商品を生産し、利潤を得る人のことである。資本家が労働者を用いて利潤を追求する経済・社会システムを資本主義体制という。

・一方、生産手段を持たない人々は労働者階級と呼ばれ、資本家に雇用され賃金を支払われる生活をしていた。資本家階級と労働者階級は度々対立し、多くの労働問題がおこった。

・イギリスでは1799年と1800年に団結禁止法が制定されたが、1824年に廃止された。廃止後労働組合が各地で組織され、労働運動が活発になった。1811年から1817年にかけて、イギリス北部・中部で機械打ち壊し運動のラダイト運動がおこった。

・こうした諸問題に対し、1833年、ロバート=オーウェンシャフツベリー卿らにより一般工場法が制定され、工場労働者の労働条件が定められた。産業革命の結果、木綿工業都市マンチェスター製鉄・機械工業都市バーミンガム貿易港リヴァプールなど、各都市が発達した。

・19世紀のイギリスは圧倒的な工業力を有し「世界の工場」とよばれ、また、軍事・経済的にもイギリスの力は巨大になり、パックス=ブリタニカという安定期が訪れた。

・イギリスで成立した産業革命は世界に広がり、各国で以下のように進展した。

ベルギー1830年以降。繊維・製鉄・機械工業など。
フランス1830年の七月王政以降。労働力・資本が不足し、進展は緩やかであった。
ドイツ1834年の関税同盟締結後、1840年代以降。アルザス・ロレーヌを中心に重化学工業など。
アメリカイギリスに対抗した保護関税政策が始まり。北部で発達。木綿・金属機械工業など。
ロシア1861年の農奴解放以来、フランスの援助ではじまる。1890年代に重工業が発展。
日本明治維新後、殖産興業政策が契機に。重工業など。


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