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枕草子 原文全集「人の上いふを腹だつ人こそ/人の顔に」
著作名: 古典愛好家
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人の上いふを腹だつ人こそ

人の上いふを腹だつ人こそ、いとわりなけれ。いかでかいはではあらむ。わが身をばさしをきて、さばかりもどかしく、いはまほしきものやはある。されど、けしからぬやうにもあり、また、をのづから聞きつけて、うらみもぞする、あひなし。また、思ひはなつまじきあたりは、いとほしなど思ひ解けば、念じていはぬをや。さだになくは、うちいでわらひもしつべし。


人の顔に

人の顔に、とり分きてよしと見ゆる所は、たびごとに見れども、あなをかし、めづらし、とこそおぼゆれ。絵など、あまたたび見れば目もたたずかし。ちかうたてたる屏風の絵などは、いとめでたけれども、見も入れられず。人のかたちはをかしうこそあれ。

にくげなる調度の中にも、一つよき所のまもらるるよ。見にくきも、さこそはあらめと思ふこそ、わびしけれ。



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