manapedia
枕草子 原文全集「五月四日の夕つ方/賀茂へまゐる道に」
著作名: 古典愛好家
3,256 views
マナペディア(manapedia)とは、中学校・高等学校で勉強する科目に特化した、マナビを共有し合う場です。たくさんのテキストの中からあなたにあったマナビを探したり、あなたが学習・勉強してきたマナビを形に残したりすることができます。テキストの内容に関しては、他の参考文献をご覧になり、ご自身の責任のもとご判断・ご利用頂きますようお願い致します。

五月四日の夕つ方

五月四日の夕つ方、青き草おほくいとうるはしく切りて、左右(ひだりみぎ)になひて、赤衣着たる男のゆくこそをかしけれ。

賀茂へまゐる道に

賀茂へまゐる道に、田植うとて、女の、あたらしき折敷(おしき)のやうなるものを笠にきて、いとおほうたちて、歌を歌ふ。おれふすやうに、また、何事するともみえで、うしろざまにゆく。いかなるにかあらむ、をかしとみゆるほどに、ほととぎすをいとなめう歌ふ、聞くにぞ心うき。

「ほととぎす、おれ、かやつよ。おれなきてこそ、我は田植うれ」


と歌ふを聞くも、いかなる人か、

「いたくななきそ」


とはいひけむ。仲忠が童生ひいひおとす人と、ほととぎす、鴬におとるといふ人こそ、いとつらうにくけれ。


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。