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枕草子 原文全集「卯月のつごもりがたに」
著作名: 古典愛好家
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卯月のつごもりがたに

卯月のつごもりがたに、初瀬にまうでて、淀のわたりといふものをせしかば、船に車をかきすゑていくに、菖蒲、菰などの、末のみじかく見えしをとらせたれば、いとながかりけり。菰つみたる船のありくこそ、いみじうをかしかりしか。

「高瀬の淀に」


とは、これをよみけるなめり、と見えて。

三日かへりしに、雨のすこし降りしほど、菖蒲かるとて、笠のいとちひさき着つつ、脛いとたかき男、童(わらは)などのあるも、屏風の絵に似ていとをかし。
        
        
          
             
              

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