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『わが恋は松を時雨の染めかねて真葛(まくず)が原に風さわぐなり』
著作名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、新古今和歌集で詠まれている「わが恋は松を時雨の染めかねて真葛(まくず)が原に風さわぐなり」という歌について説明していきます。

原文

わが恋は松を時雨の染めかねて真葛が原に風さわぐなり

現代語訳(口語訳)

わたしの恋は、時雨が松を紅葉させようとしてもできないように、あの人の心を動かすことができないで、真葛が原に風が騒いで、葛が葉の裏を見せるように、あの人のつれなさに恨みの心が騒いでいるようです。

解説・鑑賞のしかた

「松を時雨の染めかねて」とは、年中緑色で紅葉することのない松の葉を、雨が何度降り注いで紅葉させようとするのだけどできないでいることを指しています。同じように好きな人の心を変えることができないでいる自分の立場にかけて詠んだ歌です。

品詞分解

※名詞は省略してあります。

(代名詞)
(格助詞)

(係助詞)

(格助詞)
時雨
(格助詞)
染め(マ行下二段活用・連用形)
かね(補助動詞・ナ行下二段活用・連用形)
(接続助詞)
真葛が原
(格助詞)

さわぐ(ガ行四段活用・終止形)
なり(推定の助動詞・終止形)


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