manapedia
高校古文『防人に行くは誰が背と問ふ人を見るが羨しさ物思ひもせず』現代語訳と解説・品詞分解
著作名: 走るメロス
20,393 views
マナペディア(manapedia)とは、中学校・高等学校で勉強する科目に特化した、マナビを共有し合う場です。たくさんのテキストの中からあなたにあったマナビを探したり、あなたが学習・勉強してきたマナビを形に残したりすることができます。テキストの内容に関しては、他の参考文献をご覧になり、ご自身の責任のもとご判断・ご利用頂きますようお願い致します。

はじめに

ここでは、万葉集に入っている「防人に行くは誰が背と問ふ人を見るが羨しさ物思ひもせず」という歌の現代語訳と解説をしていきます。

原文

防人に行くは誰が背と問ふ人を見るが羨しさ物思ひもせず

現代語訳

「(今度)防人として北九州に行くのはどちらのご主人かしら?」と周りの人たちが言っているのを見るのがもどかしい。夫が(防人として)行ってしまう私の気持ちを知りもしないで。

解説

防人(さきもり)とは、飛鳥時代から平安時代の間に課せられていた税の1つで、北九州の警護を担当する仕事でした。この時代は税金とはいっても、お金ではなく布などの現物や労働で納めていました。詳しくは日本史の授業で学習すると思います。

北九州までの移動にかかるお金は自分で負担しなければなりませんし、防人として働いていてもそのほかの税が免除されることはなく、残される身からすると、働き手である若い男性はいなくなるし、税は払い続けなければならないしと、大変なことずくしだったはずです。

この句の作者はわかっていませんが、防人に夫を送り出した妻、もしくはその様子をイメージした誰かが詠んだ歌になるでしょう。万葉集には、防人のことを詠んだ防人歌とよばれる歌がいくつも登場しています。

「背」とは、夫や恋人、兄弟などの男性を親しんでいう言葉。反対語は「妹」


品詞分解

※名詞は省略してあります。

防人
格助詞
行くカ行変格活用・連体形
係助詞
格助詞
格助詞
問ふハ行四段活用・連体形
格助詞
見るマ行上一段活用・連体形
格助詞
羨しさ
物思ひ
係助詞
サ行変格活用・未然形
打消の助動詞・連用形


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。