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『父母が頭かきなで幸くあれて言ひし言葉ぜ忘れかねつる』 わかりやすい現代語訳と品詞分解
著作名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、万葉集で詠まれている「父母が頭かきなで幸くあれて言ひし言葉ぜ忘れかねつる」という歌について説明していきます。

原文

父母が頭かきなで幸くあれて 言ひし言葉ぜ忘れかねつる

現代語訳

父母が私の頭をなでながら口にした、「達者でなさいね」という言葉が頭から忘れられないのです。

解説・鑑賞のしかた

この歌は防人歌と言われるものです。防人(さきもり)とは、飛鳥時代から平安時代の間に課せられていた税の1つで、北九州の警護を担当する仕事でした。この時代は税金とはいっても、お金ではなく布などの現物や労働で納めていました。詳しくは日本史の授業で学習すると思います。

北九州までの移動にかかるお金は自分で負担しなければなりませんし、防人として働いていてもそのほかの税が免除されることはなく、勤務中に死んで帰ってこれないことも多々ありました。

この歌は、防人に行くことになった息子を、父と母が「達者でいなさいね」と言って送り出すシーンを回想したものです。北九州で父と母のことを思う子が詠んだ、そんな切ない歌ですね。

単語


幸く無事に・達者で


品詞分解

父母
(格助詞)

かきなで(ダ行下二段活用・連用形)
幸く(副詞)
あれ(ラ行変格活用・命令形)
(引用の格助詞)
言ひ(ハ行四段活用・連用形)
(過去を表す助動詞・連体形)
言葉
(強意の係助詞)
忘れかね(ナ行下二段活用・連用形)
つる(完了の助動詞・連体形)


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