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枕草子『はしたなきもの』わかりやすい現代語訳と解説
著作名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、清少納言の書いた枕草子「はしたなきもの」の現代語訳(口語訳)をしています。

原文

はしたなきもの。異人を呼ぶに、われぞとさし出でたる。物などとらするをりはいとどおのづから人の上などうちいひそしりたるに、幼き子どもの聞きとりて、その人のあるにいひ出でたる。

あはれなることなど、人のいひ出で、うち泣きなどするに、げにいとあはれなりなど聞きながら、涙のつと出で来ぬ、いとはしたなし。泣き顔つくり、けしき異になせど、いとかひなし。めでたきことを見聞くには、まづただ出で来にぞ出でくる。

現代語訳(口語訳)

気まずいこと。他の人を呼んだのに、私のことかと(勘違いして)でしゃばってしまうこと。物などを渡すときは特に。たまたま人ことを口にしてけなしていたのを、幼い子どもに聞かれて、それを本人がいる所で口に出してしまうこと。

しみじみと心打たれることなどを、人がし出して、(その人が)ふと泣いたりなどする時に、なるほどとても気の毒だと聞きながら、涙がすぐに出てこないことは、とてもきまりが悪い。泣き顔をつくって、悲しんでる様子をかもしだすのだけれど、効き目がない。(反対に)めでたいことを見たり聞いたりしているときには、涙が真っ先に出てくる(のできまりが悪い)ものだ。

品詞分解

品詞分解はこちら
『はしたなきもの』の品詞分解(助動詞・動詞の活用など)

単語

はしたなききまりが悪い・気まずい
さし出づダ行下二段活用「さしいづ」の連用形。でしゃばる
いとどその上さらに
おのづからたまたま・偶然に
そしるけなす
あはれなる形容動詞「あはれなり」の連体形。悲しい、しみじみと心打たれる
うちふと・ちょっと
げに本当に、なるほど
かひなしどうにもならない


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