manapedia
徒然草『今日はそのことをなさんと思へど』 わかりやすい現代語訳と解説
著作名: 走るメロス
57,023 views
マナペディア(manapedia)とは、中学校・高等学校で勉強する科目に特化した、マナビを共有し合う場です。たくさんのテキストの中からあなたにあったマナビを探したり、あなたが学習・勉強してきたマナビを形に残したりすることができます。テキストの内容に関しては、他の参考文献をご覧になり、ご自身の責任のもとご判断・ご利用頂きますようお願い致します。

『今日はそのことをなさんと思へど』

このテキストでは、兼好法師の書いた徒然草の中の「今日はそのことをなさんと思へど」の現代語訳・口語訳とその解説をしています。

原文

今日はその事をなさんと思へど、あらぬ急ぎ先づ出で来て紛れ暮し、待つ人は障りありて、頼めぬ人は来たり。頼みたる方の事は違ひて、思ひ寄らぬ道ばかりは叶ひぬ。煩はしかりつる事はことなくて、易かるべき事はいと心苦し。日々に過ぎ行くさま、かねて思ひつるには似ず。一年の中もかくの如し。一生の間もしかなり

かねてのあらまし、皆違ひ行くかと思ふに、おのづから、違はぬ事もあれば、いよいよ、物は定め難し。不定と心得ぬるのみ、実にて違はず。

現代語訳(口語訳)

今日はそのことをしようと思うのだが、思いがけない急用が先にできて、それに時間を取られて暮らし、待ち人は差し支えがあって(来ることができずに)、来るのを期待させない人がやって来る。期待することは期待と異なる結果となり、思いもよらないことばかりがうまくいく。面倒だと思っていたことが(意外と)簡単で、容易なはずのことは(うまくいかず)とてもつらい。(このようにして)毎日が過ぎていく様は、あらかじめに思っていたこととは異なる。1年もこのようである。一生もまたそうである。

前もからの予想が、すべてその通りにはいかないと思うと、たまには予想どおりになることもあるので、いよいよ、物事は決めることが難しい。(物事はすべて)定め難いことだと理解することが、真実であり間違いがない。

次ページ:品詞分解と単語解説


1ページ
前ページ
1/2
次ページ

このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。