manapedia
徒然草『雪のおもしろう降りたりし朝』 わかりやすい現代語訳と解説
著作名: 走るメロス
46,853 views
マナペディア(manapedia)とは、中学校・高等学校で勉強する科目に特化した、マナビを共有し合う場です。たくさんのテキストの中からあなたにあったマナビを探したり、あなたが学習・勉強してきたマナビを形に残したりすることができます。テキストの内容に関しては、他の参考文献をご覧になり、ご自身の責任のもとご判断・ご利用頂きますようお願い致します。

はじめに

このテキストでは、兼好法師が書いた徒然草の中から、「雪のおもしろう降りたりし朝」(雪のおもしろう降りたりし朝、人のがり言ふべき事ありて〜)の現代語訳・口語訳とその解説をしています。

原文

雪の(※1)おもしろう降りたりし、人の(※2)がり言ふべき事ありて、(※3)文をやるとて、雪のこと何とも言はざりし返事(かへりごと)に、

「この雪いかが見ると一筆(※4)のたまはせぬほどの、ひがひがしからん人の(※5)おほせらるる事、聞き入るべきかは。かへすがへす口惜しき御心なり。」


と言ひたりしこそ、をかしかりしか。今は亡き人なれば、かばかりの事も忘れ難し。

現代語訳・口語訳

雪が趣深く降り積もった朝に、ある人のもとへ言わなければならないことがあって、手紙をやろうと思って、雪のことに何も言及しなかった(手紙の)返事に、

「この雪をどのように思うかと一言もおっしゃらない程度の、趣を理解しないような人のおっしゃることを、どうして聞き入れることができるましょうか、いやできません。(手紙に、雪に関する記述がなく)本当に残念なお心です。」


と言ってよこしたことは、とても興味深いことであった。(その人は)今は亡くなっている人なので、この程度のことでも忘れがたい。

次ページ:品詞分解と単語・文法解説


1ページ
前ページ
1/2
次ページ

このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。