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『道の辺に清水流るる柳陰 しばしとてこそ立ちどまりつれ』の現代語訳と解説
著作名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、新古今和歌集で詠まれている「道の辺に清水流るる柳陰 しばしとてこそ立ちどまりつれ」という歌について説明していきます。

原文

道の辺に清水流るる柳陰 しばしとてこそ立ちどまりつれ

現代語訳

道中で、清水が流れ出ている柳の小陰があった。少しそこで休もうと思ったら、あまりにも心地がよくて長居をしてしまったよ。

解説

この歌は、平安時代から鎌倉時代の僧、西行によって詠まれたものです。「夏の暑い日ざしの中を歩いていると、涼しそうな柳の木陰をみつけたので、ついつい長居をしてしまったなぁ」と、まさに夏らしい情景が目に浮かんでくる、そんな歌ですね。

「しばしとてこそ立ちどまりつれ」の「こそ~つれ」は係り結びとなっています。「ぞ・なむ・や・か」の係助詞は連体形と結びつき、「こそ」は已然形と結びつくので、「つれ」は已然形となります。

西行

西行は、俗世間を捨てた僧のはずなのに、人の心にストレートに共感が飛び込んでくるような感情的な歌を多く残しています。例えば次の歌です。

心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ

これも「出家して人の感情を捨てたにもかかわらず、鴫が飛び立つ沢をみていたら、なんとも言えない感動が心にわいてきたよ」と、俗世間を捨てたはずの西行が、このように感情的な歌を詠んでいるというところがこの歌の最大のだいご味です。




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