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アラブ帝国とイスラム帝国 ~ウマイヤ朝とアッバース朝の違い~
著作名: John Smith
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アラブ帝国とイスラム帝国

歴史的に見て、正統カリフ時代からウマイヤ朝までをアラブ帝国と呼び、次のアッバース朝イスラム帝国というのですが、この違いはどこから来るのでしょう。

ご存知の通り、イスラム教の創始者ムハンマドはアラブ人のクライシュ族の出身でしたし、イスラム世界はアラブ人の間に広まり、大きな勢力となっていきました。

ウマイヤ朝によるアラブ人優遇政策

ムハンマドの死後、4人の正統カリフ時代を経て、ムアーウィヤウマイヤ朝を建国すると、ウマイヤ家はカリフを世襲するようになります。

同時に、ウマイヤ朝はアラブ人ムスリムに優遇政策を行いました。

免税の特権や、年金支給、重要な官職をアラブ人で独占するなど、次第に非アラブ人のムスリム(マワーリー)に不満が溜まって行きました。

このアラブ人優遇政策があったため、この時代のウマイヤ朝までをアラブ帝国というのです。

アッバース朝の成立

ウマイヤ朝は、シーア派や非アラブ系ムスリムの不満が募り、次第に弱体化して行きました。

こうした状況を利用し、メッカのハーシム家のアブー=アルアッバースがウマイヤ朝を倒し、新たにアッバース朝を開きます。

アッバース朝は、その後アラブ人の様々な特権を停止し、イスラム教徒間における平等を実現しました。

この時以降、アラブ人以外のムスリムにも平等に機会が与えられ、アッバース朝以降、アラブ帝国からイスラム帝国へと転換が実現したのです。

ウマイヤ朝とアッバース朝の比較を表にしてみます。

 アラブ人非アラブ人
ウマイヤ朝免税特権・年金支給・官職独占イスラムに改宗してもジズヤ(人頭税)やハラージュ(地租)を負担
アッバース朝アラブ人の免税特権廃止・年金廃止・地租負担イラン人など非アラブ人ムスリムの登用・人頭税廃止・地租負担


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