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村上の先帝の御時に 村上の先帝の御時に、雪のいみじう降りたりけるを、様器に盛らせ給ひて、梅の花をさして、月のいとあかきに、 「これに歌よめ。いかがいふべき」 と、兵衛の蔵人に給はせたりければ、 ... (全て読む)
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御前にて人々とも 御前にて人々とも、またもの仰せらるるついでなどにも、 「世の中の腹立たしう、むつかしう、かたときあるべき心地もせで、ただいづちもいづちも行きもしなばやと思ふに、ただの紙の、いと... (全て読む)
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上にさぶらう御猫は 上にさぶらふ御猫は、かうぶり給はりて「命婦のおとど」とて、いみじうをかしければ、かしづかせ給ふが、端に出でて臥したるに、乳母の馬の命婦、「あな、まさなや。入り給へ」と呼ぶに、... (全て読む)
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すさまじきもの すさまじきもの。ひるほゆる犬。春の網代(あじろ)。三、四月の紅梅の衣(きぬ)。牛しにたる牛飼ひ。ちご亡くなりたる産屋(うぶや)。火おこさぬ炭櫃(すびつ)、地火炉(ぢくわろ)。博士... (全て読む)
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かたはらいたきもの かたはらいたきもの。 よくも音弾きとどめぬ琴を、よくも調べで、心の限り弾きたてたる。 客人(まろううと)などにあひてものいふに、奥のかたにうちとけ事などいふを、えは制せで聞く... (全て読む)
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関白殿、黒戸より 関白殿、黒戸より出でさせ給ふとて、女房のひまなくさぶらふを、 「あないみじのおもとたちや。翁をいかに笑ひ給ふらむ」 とて、わけ出でさせ給へば、戸口ちかき人々、いろいろの袖口して... (全て読む)
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殿などのおはしまさでのち 殿などのおはしまさでのち、世の中に事出でき、さわがしうなりて、宮も参らせ給はず、小二条殿といふ所におはしますに、なにともなく、うたてありしかば、ひさしう里にゐたり。御前... (全て読む)
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宮にはじめてまいりたるころ 宮にはじめてまいりたるころ、もののはづかしきことのかずしらず、涙も落ちぬべければ、夜々まゐりて、三尺の御几帳のうしろにさぶらふに、絵などとりいでて見せさせ給ふを、手に... (全て読む)
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日は 日は、入日。入りはてぬる山の端(は)に、光のなほとまりて、赤う見ゆるに、薄黄ばみたる雲の、たなびきわたりたる、いとあはれなり。 月は 月は、有明の東の山ぎはに、細くて出づるほど、いとあはれ... (全て読む)
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世の中になほいと心うきものは 世の中になほいと心うきものは、人ににくまれむことこそあるべけれ。たれてふ物狂ひか、われ人にさ思はれむ、とは思はむ。されど、自然に宮仕へ所にも、親はらからの中にても、... (全て読む)

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